今回の記事も誰が興味を持ってくださるかはわかりませんが

レッスンはレッスン、ブログはブログの楽しみということで……

 

また単純に洗濯板を買ってここ数日ペイントしたり

遊んでいたのが書きたい理由だったり……

とグダグダ前置きはこの辺にして……

 

アメリカ音楽を物凄くざっくり捉えると

ヨーロッパ各国からそれぞれの地域に入植した移民達によって生まれたものと

アフリカ各地から連れてこられた方々が生んだものが混ざり合って出来ています。

 

その混ざりあった中で音楽的に重要な地点となった場所のひとつに

ニューオリンズがあります。

アメリカ音楽のルーツとして紹介される事も多いですね。

 

広く捉えたニューオリンズ音楽の中に

Cajun:ケイジャン(ミュージック)というのがあります。

ケイジャンはフランス系の文化です。

最初アメリカの北東部に入植したフランス系の方々が後々イギリス人に追放されて

南部に居を移してそこで独自の文化を現在も継承しています。

そのケイジャンと同じ文化圏にフランス語系の黒人達が奏でる

Zydeco:ザイディコという音楽があります。

 

ケイジャン・ジャイディコともにアコーディオンを使う等共通している部分も多いですが

一応の違いは洗濯板(現地風に言えばRub-Board)を使うこと。

ケイジャンもザイディコも繰り返しながら高揚していく感じの曲が多いです。

 

ザイディコ以前の音楽にSkiffleスキッフルがあります。

アメリカに古くからあるスタイルで

要は身近にあるものを使って演奏するスタイルです。

以前のブログに書いた「葉巻の箱ギター」「タライベース」もそのうちの一つです。

他にもノコギリ(ミュージック・ソー)や櫛と紙で作ったカズー(クラプトン/アンプラグド/サンフランシスコ・ベイ・ブルースで使っている楽器)

などが楽器として使われました。

現代動画ですが精神的にはこんな感じです。

そんなスタイルがイギリスへ伝わっていって

50年代にロニー・ドネガンによって爆発的に流行ります。

 

これに影響受けたのがジョン・レノンをはじめとする当時の若者達。

同じBEATLESのジョージ・ハリスンの最初の楽器は洗濯板だったとか。

 

ロニー・ドネガンの音楽も自分にも出来そうな身近でフランクな感じと

同時に探究心を起こさせるような部分もあって楽しいですね。

 

洗濯板から導き出される結論ではありませんが

その時代その時代の若者を刺激していく音楽というのは

常に生まれています。

そこにはやはり身近さと何か追求したくなる本能を刺激する要素

両方を持ち合わせていると思います。

 

そんな魅力的な音楽というものの中で

使われる道具がギターだったり洗濯板だったり

というのは大した問題ではないのかもしれませんね。

 

また道具は身近であるということに価値があるのかもしれません。

実は道具が先か音楽が先かは分からない問題です。

 

最後はそんな若者の一人だったジミーペイジ(左側:眼鏡ではない方のギター)

数年後の彼