ありがたいことにレッスンで一緒に演奏をしていると
僕の音に対して様々なリアクションをしてくれます。
腹からの声で笑ったり
じっと猫の目で観察したり
自己保存に走ったり……
たかが音、されど音ですね。
人がちょっとした違いや違和感に気がつく力って
物凄いと思っています。
何かを感じた時に
抵抗したり
目が輝いたり
目や耳、皮膚感覚に集中したり
言葉であれこれやりくりしたり
表面的なリアクションは様々です。
同時に内部では物凄い勢いで
情報を検索したりしています。
思考で整理したり
皮膚感覚で整理したり
視覚情報で整理したり
その時々どのセンサーを使えばいいのか?
その情報を分類・解析する引き出しが自分の中にあるのか?
適切に対応するのは中々難しいことです。
時に情報を整理するためのエネルギーがあまりにも内部で必要なため
そのエネルギーを自分で受け止められなくなって
外の世界に反応出来なくなってしまうこともあります。
それでいいのです。
表面的なことでやりくりせずに
じっくりと身体に時間を与えてあげればいいのです。
そういう様子を外から見るとその人が何をしているのかわからないかもしれません。
その人を賢いと思ってみていると静かに考えているようなので
そっとしておこうと扱うかもしれません。
その人が理解する能力がないと思ってみていると
あれこれ手助けしたり、諭したり取引したりしたくなるかもしれません。
見る人の思いで対象の取り扱いは変わってきます。
外から見る人はその相手の内部で何が動いているのか
植物の芽や根が少しずつ伸びていく動きを感じ取る位の繊細さで
受け止めて観察する必要があります。
人は静けさの中で成長します。
自分でも中々わかりませんがその内部では
様々な器官がその情報に対して理解する方法を
あぁでもない、こうでもないと自動的に試していっています。
何度も体験する間にそれを理解するやり方を
発見していきます。
そうすると今まで見えなかったものが見えてきたり
追えなかったものが追えるようになります。
こういった動作を何度も経験すると
そういった発見能力の精度も上がってきます。
また五感で学ぶという事もわかりその能力を信頼できるようになります。
これが本当かどうかは皆さんが体験してください。
またこういった観点が少しあるだけでも
様々な事柄に新しい可能性や触れ方を見つけるきっかけになるかもしれません。
最初からある程度見えちゃう人も居ます。
見えちゃうけど自分に移せない人。
見えるだけに少ししんどいかも知れませんが
ちゃんと理解出来る様になります。
そういった時間を自分に与えられる豊かさを楽しんでください。
わからないけど
そこに何か大事なものがある!!
っていうことだけがわかる人間の能力って凄いと思います。
これが人間の本能かな。