ギターのチューニングをするとき
チューナー使わずにちゃんと耳で合わせなきゃ・・
ということをいう人がいる。

耳じゃなくてちゃんとチューナーで正確に合わせなきゃ
とかいう発言もよく耳にする。

「ちゃんと」という言葉の前に何を付けるか、想定するかで
要求されることが変わってくる。
どちらも正解ですよね。

僕らの体は何かをしようとするとちゃんとしてくれる。
「あ」と言おうと思うと体は「あ」を発声するように
瞬時に準備を整えてくれる。

だからたまに「あ」というよと思考して「い」とか「ろ」とか
違う言葉を言ってみる。

そうすると体がどのように「あ」に備えてくれているかがよくわかる。
 
その備え方は実はみんな違ったりする。
「あ」をいうために沢山の備えをしている人もいる
最小限の備えの人もいる。

また、顔を触るよ~と思考してから体が準備するのを感じて……
腹を触ってみたりもする。

ギターの練習だと2弦を弾く準備をして6弦を弾いてみたり
5弦のドを押さえる途中で2弦のソに変えてみたりして
ちゃんとしようとする体の動きを変える。

そうすることによってちゃんとしている自分から
少し外れて面白い発見があったりする。

ちゃんとしている自分が好きだったり
ちゃんとしろと言われて反発したり
ちゃんとしなきゃと自省したり
ちゃんとって面白い、ちゃんとって音も面白い
なんだよ「ちゃん」って!!
ちゃんとから外れると想定外に面白かったりする。
「ちゃん」に支配される不思議さ(笑)

大事なのは「ちゃんとする何か」よりその前に想定しているもの。
その想定を実現するためにはちゃんとしなくてもいいのかもしれません。
これは要検討項目です。

ちゃん、ちゃん。