今春は来ている子達が中高に進学し新一年生となって
あたらしい環境に向かっていきます。
毎週の積み重ねの中で練習にしつこさがでてきたり
質や量をこなせるようになったりしていく様を
見せてもらえるのはありがたいことだと思います。
そういった中ですこしずつですが受け取ってもらえる
ものが増えていることは大きい喜びです。
私的なことでもありますが
最近は年齢のせいなのか若い頃に聴きまくったり
丹念にその人の音楽で学習したり多少ですがご縁のあった
先輩ミュージシャンの訃報が多く入ってきます。
一つの生を全うされたことに畏敬の念を持つとともに
もう新しい音が聴けないことや再び交わることが
無いことにすこし寂しさも感じます。
しかし改めてその時々の瞬間に目をやるとその発せられた音や
その頃の自分や周りの発する熱量や音が音が交わった感覚は
今も私の身体に残っているのを感じます。
今後も目の前のことは勿論そういったものと
会話しながら歩んでいくのだと思います。
様々なものは実態の有無に関わらず常に形を変えながら
ここに存在しているのだと実感します。
そういった様々な物事の居場所としての自分も
大切にしたいなと思います。
教室で起こっている様々な瞬間はその時々の新しさとして
愉しむと同時に原風景を見ている自分が居ます。
さらに同時にこの瞬間が誰かの中に原風景として画かれ続けていることの
凄さに気付くのはとても愉しいことです。
この春で4年目突入となった教室で奏で続けて、絵を描き続けようと思います。