秋も深くなってきて思索に向いた季節に
なってきたかなと思います。

そんな季節の深夜に書くと碌なことを書かない気もしますが
タイトルが浮かんだので書いてみます。

音楽を演奏することの難しさは全てがこの瞬間に
作業が終わっているという事です。
出来上がりを確認できるのは通り過ぎた後の事
つまり過去になった事柄です。

演奏された音を知覚する時にはもう過ぎ去っています。

ですから演奏の秘訣とは
未来を感じて今奏でて過去を生み出していくという感覚
を理解することかもしれません。

これは大切な事で過去とは今が連続する中で時間をかけてじっくり作り上げられていくもの
だということです。
変えようのない過去を味わい深いものにしていくには
未来からの声に耳を傾け今に埋没しなければなりません。